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加害者家族の悲しみ

強制わいせつの判決2件を傍聴。

1件は、女性に自転車で付きまとい、背後から腕を回して女性の胸をもんだというもの。同日に2件の犯行で起訴され、1件については80万円の」示談が成立している。前科不明だが、犯行が手馴れているので過去にもあるものと推察される。判決は懲役2年執行猶予3年となる。両親が傍聴、閉廷後、法廷を出たところで被告人の母が留置所姿の息子を見かねて、自分の着ていたコートを着せる。両親とも息子に声をかけることなかったが険しい表情をして帰っていった。

もう1件は、電車内での15歳の少女に対するわいせつ行為、乗り換えた電車でも必要に追いかけて犯行を行ったというもの。前科はないが被害者家族から厳しい判断をということもあり、懲役1年4か月の実刑判決であった。傍聴席の私の近くに女性が座っていて、判決後に膝の上で合わせた手が力いっぱい握られている様子がわかった。おそらく被告人の妻と思われた。閉廷後、廊下で弁護人と立ち話の際に目頭を押さえて肩を震わせていた、その後待合室に一人入っていった。私は、いたたまれなくなり胸が苦しくなってしまった。私が初めて捕まって、親に身柄を引き取りに来てもらったその夜中、階下の両親の寝室から普段気丈で気の強い母が嗚咽のように忍びなく声を聴いたことを思い出す。加害者支援も大事だが、加害者を迎える家族にとっても、実刑で待つ家族にも支援は必要であると強く感じた。

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